私の好きな人


おかしい…


「親父。おかしすぎないか…?
アイツら以外の一ノ瀬組がいないような気がするんだけど…」


夕也も気づいたみたいだな…


部屋に案内されるまでにアイツら以外の一ノ瀬組に会っていない

あの、一ノ瀬組だぞ?
組のもんがいないなんて、おかしすぎる…


「心配しなくても何も仕掛けてませんよ
今大事な会議があるらしくて組員は
俺と照以外いないんです」

「……それにしても不用心すぎるだろ?
一ノ瀬組は俺らなんかより色んなヤツに恨まれているだろ

それが二人の組のヤツだけなんて…
よっぽどお前の父親はお前を信頼してるんだな?」


あの一ノ瀬組の会長が家を二人の若僧に守らせているなんて…

この二人で十分だといっているようなもんだ…


「フフッ…」

「…?何がおかしい」


一ノ瀬組若頭は、俺の言葉を鼻で笑って
その場に足を止めた


「あっ、すみません
まだ、この事は外部に漏れてなかったんだと思いまして…」

「この事…?」


一ノ瀬組若頭は、目の前にある襖を開け
どうぞというかのように俺らを見てきた