私の好きな人


「慶都、好きだよ…」

「うん、俺も好きだよ…」


慶都は、私の頬に手を添え
優しくキスをした



それから、私と慶都は
夜になるまで愛しあった

慶都は、いつものように優しく抱いてくれた


ただ…

慶都は、時折哀しげな表情を見せていた


私は、慶都に何故そんな顔をしているのか聞かなかった

いや、聞けなかった


何故が聞いてはいけない気がしたからだ