私の好きな人


「俺の考えが正しいか確かめなければならない…

遥さんを敵に回すことは避けたかったから、本気で如月組を潰すのは止めようと思っていたが…

俺の考えが正しいなら…
予定通り、如月組を潰す」


辰也、如月組を潰すことを諦めていたのか…?

でも、おかしい…


辰也の様子が変だ…


「…んん…」


遥さんが目を覚まし
俺たちを見てきた


「遥さん、すみません…
手荒なマネをしてしまって…」


辰也は遥さんに謝っていたが…
どこか怖い顔をしている


「まさか、殴られるとは思わなかったよ」


遥さんは、上半身を起こし
いつものへらへらした表情で笑っていた