部屋には蛍さんがいて
俺を見ると、いつもの笑顔はなく
真剣な顔で俺を見ていた
しばらくすると
恭也さんと走ってきたのか汗だくの慶都さんに遥や親父まで部屋に入ってきた
「どういうことだよ、恭也!
雫は誰に攫われたんだ!」
いつも冷静な慶都さんが
恭也さんに焦ったように言った
「俺らの組以外に
他の大きな組が二つあるの知っているか?」
「は⁉︎」
混乱している慶都さんは
何を言いだしてんだって顔で恭也さんを見ていた
「桐生組と一ノ瀬組ですよね…?」
親父が冷静に…
いや、顔は真剣に恭也さんに言った
「そうだ
桐生組は、俺たち如月組と関係は深く
俺の親父の代から関係はより深かった
だが、もう一つの組…
一ノ瀬組は、俺らでもヤバイ連中だと知っている
だから、関係は深くない
それどころか悪い状態だ
そこにお前の女が攫われた」
「嘘だろ…」
一ノ瀬組…
噂では良い噂は聞かない…
ヤバイことは何でもしている連中だと聞いている

