さぁて、じゃああたしはネギとかきろうかな。
腕まくりをして気合いをいれていると、背中にずしっと重さが乗る。
「浅緋~虫かこらぁ~、いい度胸やなぁ?」
「ちょ!?山崎さん!?昼餉作んなきゃなんですから、どいてください!!ていうかじ邪魔!!」
背中に乗ってくる山崎さんを肘でぐいぐいとどかす。
しかしこのでかぶつは全然動かない。
「邪魔やて!?ひどい!浅緋のために稽古もつけてやっとる師匠に向かって、邪魔やて!?」
しくしく...と泣き真似をしている山崎さんをジト目でみながら
「あぁ、あぁ、すみませんでした。泣かないでください。あたしがわるぅございました。山崎さんにはいつも感謝してます。(棒)」
と心を込めていった。ネギを準備しながら。
「そうやろなぁ。」
うんうんとうなずく山崎さんは大丈夫なんだろうか。
あ、そうだった。
「山崎さん、そんなことよりおそばのつゆ、用意してください。」
「そんなこと!?」
いちいちつっこんでくる。さっさとすすめたいのに
「もう早くしてください。そのあと、源さんを手伝ってくださいね。」
「了解~」
拗ねたりなんだりといちいちめんどくさいくせに、立ち直りははやい。
さてと、山崎さんのせいでできなかったネギを切り始める。
しゅたたたたたたっ
と光の速さで切る。
しゅたたたたたたっ
しゅたたたたたたっ
ひたすら切り続け、小さいネギの山ができた。
「ふぅ、あ、源さんそっち手伝いますね!」
「あぁ、浅緋ありがとう。」
山崎さんはもう人数分のつゆをつくって、わけたみたい。
さすが新撰組の天才監察。仕事が速い。



