時は幕末、京の都を守る新選組がいた。


その中に紅一点、日々、女中の仕事に励む女子がいる。



「くあぁ~~ぁっ」


うん!今日もいい朝だ!


消炭 浅緋。
ここ、新選組の女中である。


「おっはようございま~す!!」


「あぁ、おはよう。浅緋」


「......おはよう。」



女中の仕事はまず、朝餉作りからはじまる。
まぁ、いつも台所につくの女中じゃないひとのほうが早いんだけどね。


いつもご飯作りを手伝ってくるのが、最初に挨拶を返してくれた人が六番隊組長、井上源三郎さん、もとい源さん。



とっても優しくてみんなのお父さんって感じ。


2人目はいつも代わり代わりあいている人がやっているんだけど、今日は三番隊組長斉藤一さん。


無口でクール。あたしのいっこ上の19歳





「うわー、いつも遅れちゃってすいません!!」



女中としてどうなんだー!!


「いいんだよ。浅緋はいつもたくさんの隊士の分のご飯も洗濯も屯所の掃除もいろいろやってくれているからね。毎日大変だろう」



「かまわない」



なんていい人たちなんだ-!!


「ありがとうございます!!今日のごはんはなんですか?」



「今日は、ご飯と味噌汁、ほうれん草のおひたしに魚、あと、たくあんだよ。」



「了解です!!じゃあ、あたしは味噌汁とおひたしやりますんで、源さんは魚とたくあん、一さんはご飯お願いします!」



「よし。じゃあ今日もがんばろうね」