ステンドグラス
両開きのドアの前
赤い絨毯の上に
ドール全員で整列
開いたとたんに
もう一番乗りの
マスター方の姿が見えた
「お帰りなさいませ!」
「お帰りなさいませ〜」
「お帰りなさいませぇ!」
「お帰りなさいませ マスター!
ご注文はぁ、いつものですね〜?」
「お!シャノン、ただいま!
オレの好み、やっと覚えたね?」
「はい〜!
すこし、お待ちくださいませぇ」
――― あ、そうだ
立ち上がる時、少し腕を寄せて
胸を強調しろっていわれてたんだ…
ニッコリ笑って厨房に戻り
やたら高いビールを、二つオーダーする
「シャノン
ちょっといらっしゃい」
「――― は、はいッ!」
突然、リリスさまに呼ばれた


