… ヨルに「つきあおうぜ」って言われて
皆もすごく、喜んでくれて
ヨルがすごく酔っ払って
うちに、来ることになって…



…ムリヤリで、痛かったけど
こういうものなのかなぁって


なぐられること自体も
あまり、怖くなかった…


それがヨルの…
私への強い想いに 思えたから…




ドンッ!!
ドーン!!


… え な、なに?!



一瞬、何の音か分からなくて
ただ驚いていると
助手席にいるリョウスケの声が
閉じたカーテンの向こうから聞こえた


「おぉ〜ッ!花火だッ!!」




… 花火



真っ暗な、窓の外…

建物のあかり

高速道路の下は、どこかの海

少し向こうに、光ってる橋が見えて

空に、赤とか白の

キレイに咲いて広がる…

たくさんの花が見えた



「――…ぅわぁ…!!」