ヒマワリの花の中…


リョウスケ…




起き上がっ…た…




「――― よ…よかったあああ!」




自分の目から、ボロボロ なみだ


汗かいたリョウスケの胸へ
おもいきりしがみついた


「ど、どうしたんだよっ!!
ネズミでも出たか?!」


「違っ…
こ、こんなとこで
倒れてるからだよッッ!」


「だってすっげーキレイだぜ!空!
ユキナも来てみな!」


「ちょ…!リョウスケ?!」




笑顔のリョウスケに


思いきり腕、ひっぱられて


わたしもヒマワリ畑


さらさらと鳴る 花の中




「黄色と…みずいろしか見えない…」


「すごくね?
ヒマワリの見てる景色だろ、これ」




しばらくそうやって
二人で、空 見てたけど




「…そうだ!!思い出した!!
リョウスケ、病院抜け出したの?!」


「うわ…つか平気だよ
なんともないって」


「ダメ!早く病院もどって!!」


「… んだよぅ
せっかく会いに来たのに…」


「これからずっと
一緒にいられるでしょ?!」


「… 起こして」


「もぉおおおお!!」


「――― ユキナ!!リョウスケ!!」


「アサノさま!!!」




バターンと すごい勢いで
アサノさまが到着して


リョウスケは、ソッコーで病院に逆戻り


コーチや皆から、思いきり怒られてた




―――― そして