喫茶人形 〜メイドの恋〜





拍手したり


写メとったり


みんな…笑ってる




「――― 受け取りなさい」





ふるえてる、私の手に…


アサノさまが突然


赤いスウェードの箱を握らせた




開くとそこには


…鮮やかな クリアイエロー


そんな綺麗な石がついてる


ネックレスが一個、入っていた…




「…これは
リョウスケの『心』だ、ユキナ」


「――… え」




「…リョウスケの
遺した骨から、出来た宝石だ」


「…な…に…?」




「…自分は、何も無いから

―― 好きって気持ちしかないから


"もし…俺に何かあって
そしたらアイツ、絶対淋しがるから

…その時は、体を宝石にして
全部俺を、ユキナにやってくれ"

以前、電話をかけて来た時
そう…言われていた」









リョウスケ…


ばかリョウスケ…!!




「私…なにも
なにもいらない…って言ったのに…!!」









ごめん…


ごめんなさい…




ごめんね…?リョウスケ…




このキモチも…


リョウスケとの想い出も…


アサノさまの涙も


こんなにキレイな


大切に思ってくれてる


いろいろなひとの


たくさんのキモチも…




苦しいのに負けて…


…全部…全部


壊しちゃうとこだったんだ…