『屋敷』の控室


「―――― うわぁっ…
シャノンキレイ〜ッ!!」


「すげぇ… ボク感動したッ!
おめでとうシャノン〜!」


「カワイイ〜!シャノン素敵だよぉ!」


「あ… ありがとう みなさん!」



「さっ!皆!
幸福のおすそ分けは貰ったね?

シャノンまだ準備があるから
早く出た出た!!

うちらは仕事に戻るよ!」


「ちぇ〜」

「はぁぁい」

「シャノン!帰る前に厨房おいで
新作のケーキ食わせてやるから!」


「はい!」


皆 手をふりながら
控室の中から、仕事場に戻る



「…すごいなぁ…」


「…ナギさん?」


ナギさんが私のドレスを
ジッと見つめている


「あっ… いや、ゴメン

アタシ昔、デザインの学校行ってたから
これがどれ位すごいもんかって
すごく分かるからさ…


相当愛されてるね シャノン」


「…ナギさん」


「とりあえず鍵かけて、執務室行こう
入口に『庭師』の人が立ってくれてるし
直ししたら、後は当日だな」


「はい」