『あぁぁぁああもうっ!!!
 ま~~た失敗だ!!』


『リーダー!!うるさい!!』


『!?酷い!!
 ていうか一生出来ないんじゃないの!?コレ!!』


『あんたが諦めてどうすんの』



高いビルが連ねる都会の一角に佇む、clear Robot(クリアーロボット)研究所──その一室では、3人の男女が研究を進めていた…のだが。


『だぁってまた失敗したんだよ!?
 何回目よこれ!』


『そんなの数えてませんよ』


『そこ真面目に答えなくて良いから!!』


その研究が失敗したことから、言い争いに発展していた。

この研究所は、大きさに見合わず、研究員が少なく、研究チームは一つだけ。
そして、この研究のねらいは、《感情を持ち、且つクリアな美しいロボットを開発する》だ。
このねらいに向けて、研究者達は日々研究を積んでいる。



──だが、この研究所は、世間的な《研究者》という概念を捨てた様な者達が集まった研究所なのである。