clear Robot


『…とりあえず、早くしてくださいね』


そう言うと女はくるっと踵を返し、カツ、カツ、と甲高い音を立てながら部屋を出て行った。


『りょー…かい、言われなくても分かってるよ』


女が部屋を出て行ったと同時に男は少女に体を向き直った。


『…あぁ、ごめんね、あの女の人とは何もないんだ
 ただの僕の助手…だよ』

にこ、と柔らかい笑顔を向けた。
少女はその笑顔を見て、安心したような、それでいて不安なような──複雑な気持ちになる。


『えと…色々な話を聞かせてくれてありがとう、参考になったよ
 君だけは他の子とは違う扱いをしてあげようかなー…ふふ』


男は立ち上がり、少女の手を取った。
そして部屋から繋がっている“カプセルが沢山ある部屋”に入った。



『さぁ、ここが君のお家だよ』


「…ここが…ですか?」

少女は不安そうに男に尋ねる。
そんな少女を見て男は『大丈夫だよ』と優しく微笑んだ。
その優しくも魅惑的な笑みを見て、少女はまた熱を持った目で男を見つめた。


『君は良い子だから、またすぐ迎えにくるよ
 それまで大人しく待ってるんだよ』



すると、少女を謎の液体が詰まったカプセルの中に入れ、カプセルの戸を閉めた。