いつも1人で呆然と座っている女子生徒。 高梨千夏…。 始めて見た時から。 ずっと気になっていた。 空を眺めながら。 じっと動かない姿。 今日もいつもと同じ。 確かに、靴は汚れ、制服もヨレヨレ。 でも。 それだけで。 全てを否定するのはあまりにも酷いと思う。 そう思ったから俺は。 今日は敢えて1人で帰る事にした。 そして。 公園の中に入ると、真っ直ぐに高梨に近づいて行った。