「俊樹、帰ろうぜ!」 「悪ぃ、先帰ってくれ。」 「そうか、じゃあ、また明日な!」 「また明日!」 サッカー部の練習が終わり、皆が帰って行く中、俺は部室で1人後片付けをしていた。 「もういいかな。」 誰もが学校を出て帰った事を確認して校門を出る。 陽は傾き始め、東の空が暗くなってきている。 対照的に、西の空は綺麗な夕焼け空だ。 俺は今日どうしても1人で帰りたかった。 理由は。 学校を出て少し歩くと見えてくる。 いつもの小さな公園。 その公園のベンチに。 いた。