俺が一生愛してやる!!




ずぶ濡れの髪の毛。


ずぶ濡れの体。


制服もさらにボロボロ。


私は顔を上げる事が出来なかった。


だって。


座り込んだ場所。


私の向かいには。


同じようにずぶ濡れになった…。


斉藤君がいるから…。


「馬鹿野郎。」


小さな呟き。


「俺は言っただろ。」


「…。」


「自分らしく生きればいいって。」


「だって、だって…。」


「だって、何だよ?」


私は顔を上げて斉藤君に向かって叫んだ。