俺は翌日もサッカー部の練習を終えると、皆に先に帰ってもらい時間差で1人校門を出た。 いつものように小さな公園に差し掛かる。 昨日の事があったから。 正直、今日はいないのかも、と思っていた。 けれど。 高梨は今日もベンチで座っていた。 薄暮の空を見つめながら。 俺は昨日と同じように、真っ直ぐに高梨に向かって歩いて行った。