向き合うように体位を変えられ、瞳が合う



「好きだよ」




ポツリと、思い出したかのように呟き、


そのまま顔を近付けてくる





抵抗なんて、するはずもなく



私はそっと、瞼を落とした



ノイズをたてながら、何度も浅く重なる唇


音を立てる度、私が恥ずかしがるのもわかっていて、むしろそれが狙いなのだろう、意地悪な彼は焦らすように繰り返す





一度、目を開ければ。



明るい彼の髪が目に入る。



一瞬、心臓が冷たい音をたてた。







「リナ、いい?」


強請るときに、小首を傾げる


きっと、そうすれば私が断らないことを心得ているんだろう