「ありがとぅございまぁす♪♪」
元気よく返事をする麗奈だけど、
あたしは知ってる。
わざと元気に振る舞ってるんだって。
周りを心配させない為じゃない。自分を守ってるんだ。
わざと明るくしてないと、自分が壊れちゃうんだ
…きっと…
「行ってきまぁす!」
施設の人に挨拶をして学校へ向かった。
もう、人任せはやめる。
自分の事は自分で調べるんだ。
あのあと、記憶が蘇りかけた場所にバスに戻る前に行ってみたけど何も起こらなかった。
手掛かりは少ないけど頑張って捜す事にした。
学校について、休憩時間。
「家族は、四人。な訳ね?」
「うん、多分…」