心の傷と爪痕を辿って






「…聞いても…い?」




麗奈は悲しそうにフッと微笑って、

「親の事?」

あたしはコクリと頷いた。

「いいよ。」

取り敢えずベンチに行こうとあたしを支えて連れてってくれた。