海の街の赤さびた線路沿い。

「優くん、あたしね幸せだよ」

「俺もだよ」

2人で手を繋ぎながら、線路沿いを歩く。

2人は嘘をついた。

ほんとは幸せじゃないのに。

幸せだって言わないと残りの時間を楽しめないから。