私は桜木みずき。
女子大に通う、
当時大学2年の看護学生。

私は荒れていた。

勉強に追われてたけど
遊びもしっかりしてた。

大学2年の夏
私はとっても楽しい恋をしていた。

毎日のように
バイトをしながら
休みの日には遠くの花火大会に行ったり
水族館に行ったり。
車で遠出をするようなデートは
そのときが初めてだった。

大好きな湘南乃風を
爆音で聴きながら
ドライブに連れて行ってもらった。

そんな経験がない私にとって
とっても魅力的で刺激的な
楽しい夏だった。


そんな夏が終わると
その恋も終わった。
いわゆる、ひと夏の恋。

その人のことは大好きだったけど
元カノのとこに戻っていった。
止めることもできずに
私の恋は終わり
それから2か月くらい、
落ち込んで、煙草ばっかり吸って
バイトしまくって、遊び回って
忘れようとした。

忘れられるわけもなく
虚しさだけが後から残るのを
じっとり感じながら
毎日を過ごしていた。

そんな時に出会ったのが
誠だった。