春でもなく夏でもない中途半端な季節

暑い気温に逆らって降り続ける雨

そんな季節が私は好きだ

私、瀬戸内 美雨は今日も雨を眺めていた

美雨っていう名前だからなのか私は暖かい太陽より

美しい雨が好きだ

「雨って泣けない誰かのかわりに涙を流してるんだってさ」

私は声のした方にふりむいた

「須田くん‥‥」

そこにいたのは須田 雅樹くん

私の隣の席で、私の好きな人だ

でも雅樹くんには好きな人がいる

とはいっても誰かは分かんないんだけどね‥

誰⁇って聞いても、さぁ〜とかいって適当にはぐらかす

でも、そんな雅樹くんが好きなんだ