周りから見られていることを忘れ、私は彼女から目が離せなくなった。



「もしかして、目が見えないの?」

確認として聞いてみた。

「………は、はい。ごめんなさい。気持ち悪いですよね。目が空かない人なんて…。」



「気持ち悪くなんてないわ。式がおわったら理事長室にきてくれない?」




私なら彼女の目を治すことができる。


そう考えたから私は彼女を理事長室に呼び出した。