まえの目を見た瞬間私は背筋が凍った。
彼女の目は髪の色よりも明るい黄緑色の目だったのだ。
黄緑色の目。
それは、百合葉一族の目だった。
百合葉一族は回復魔法と草魔法を得意とする一族。
まえは、おじいちゃんが朝話していた族のなかでも世界2位を制する族の人だったのだ。
「ありがとう!夏樹ちゃん!本当にありがとう!」
「い、いえ。別にいいのよ」
動揺を隠しつつ笑顔で接した。
「夏樹ちゃんって美人だね!すっごい羨ましいよ!呉羽一族の赤目、かっこいいね。」
いや、大丈夫よ。
なに動揺してるのよ
だって私より強い人が現れるわけないもの。
族どうしでの戦いもここしばらくないし……。

