私は、私の想いがどんなに溢れでても美憂には絶対この気持ちは言わなかった

その事を分かっていたのか美憂はなにも言わず抱き締めてくれた


私の気持ち知ってほしいな
でも、それは自己満足に過ぎないのかな?


私、美憂にはなんでも言ってきたんだ
私の好きな人、私の家庭の事情…
でもね、美憂?
今私、美憂に初めて隠しごとしてるよ


「ごっめ。ん、ね…!」
「はいはい…今は泣きな?その後結可の話聞くから…ね?」


あぁ…
まるであの時みたいだ

あの時も美憂は優しく私のことを抱き締めてくれたよね―――