一緒にもしもの話をしようよ

その優しそうな顔をした美憂が気になってしょうがないが、今は授業に集中しなくてはいけない

「これは…こうなる。田中分かるか?」
「え!?あ、はい!!」
「ちゃんと話聞けよ?」
「すみません…」

美憂が気になりすぎて授業に集中していなかったみたいだ
でも、当たり前のことだと思う
好きな人で頭が一杯になるのは

かと言って、私の恋は叶うわけじゃないけど…

「あ、もう時間だな。今日はここまでー」
先生の一言で号令をし、私は美憂のところにいった

「結可、ちゃんと話聞かなきゃ」
「エヘヘ…つい、ね」
美憂のこと考えてたんだよ?
って言葉をのみ込む

言えないよ
真っ白で光みたいな美憂に私の勝手な想いは伝えられない

「結可…?泣きそうだけど大丈夫?」
気が付いたら目に涙がたまっていた
「だ、大丈夫だよ!!気にしないで!!」
「…次の授業休む?」
「へ?なん、で?」
「屋上にいってさ…思いっきり泣けばいいよ。私が傍にいてあげるから」

やっぱり美憂は私の光だ

「うん…ありがとう」