一緒にもしもの話をしようよ

この話は少し流血表現みたいなのがあるので、苦手な方は飛ばしてください
○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。



彼女たちの言ったように私の家の事情はとても複雑だ

私を生んでくれた心優しい母に、毎日暴力をふる父
いつか母はそれにたえられなくなって

自殺した

その時の光景が今でもハッキリ覚えている
母がキッチンに私を呼んだ
そして、その時まだ10歳だった私は目の前の景色に驚愕した
母が自分の胸に包丁を向けている

『結可…ごめんね…。お母さんもうたえきれない…』

『いや、だ…嫌だよ…。お母さん!!!!』

『バイバイ…私の結可…』

『いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』


私が叫んだのと同時に赤く鮮明な、なにがが飛んだ


お母さんは死んだ
お父さんのせいで
憎い…憎い…憎い!!!!!

なにかがプツンッと切れた音がした

死んだお母さんの遺体のあちこちに傷があった

そして、そのお母さんのまわりには血が出ていた


『ただいまー…って!!?なんだ!!!?これは!!』

『あはっ…おかえりなさい』

『結可…?お、お前…。おい!!…やめっ、やめろ!!!』

『おかえりなさい…さようなら…人殺し』


その後の記憶はほとんどない
覚えているのは、生臭い臭いと叫び声
そして、泣いている声

きっと、お父さんは殺せなかったと思う

けど、お母さんはそれで良かったと言うんだろうと思う

…これが私の消したくても消えない過去
今は心優しい親戚の夫婦のところにいる

お父さん…?
お父さんはそれっきり姿を消した