「馬鹿が、一服しに来たんだよ」
「教師の癖に吸うんだ」
「教師も人間だ」
怠そうに白衣のポケットから煙草を取り出し私の横で吸い始めた奴は、保健室の先生であり、一応私の担任だ。
「…くっさ」
「さっきまでヤリかけてた奴が言う台詞じゃねーよ」
「なんで毎回邪魔すんの」
「お前等が俺の行く場所で毎回ヤッてるからだろーが、俺も一応お前の担任だから放置出来ないだろ」
「見逃してくれればいいでしょ」
「なら、家かホテルでしろ」
「学校だから萌えるんじゃん」
「はあ、ガキの癖に」
「煩いおっさん」
「おっさんじゃねえ、二十七だ」
「おっさんじゃん、それ」