「あれ?何やってんの?」
ガラッと病室のドアが開き、壁に手を付いた慎也さんが顔を出す。
「飲み物買ってくるって出て行ってなかなか戻ってこないから心配したよ。どんだけ時間かけてるの」
「ごめんね、つい話し込んじゃって」
呆れ顔で言う慎也さんに、お母さんが笑顔で謝り、ベッドに戻る慎也さんを莉央さんが補助する。
「ありがとうございます。……昨日落ち着いた後、母さんから少し話聞いたんですけど、宮間に何かあったんですか?」
一瞬話すか迷った素振りをした莉央さんだったが、慎也さんの真剣な顔を見て話し始めた。
ルークがいなくなった事。
透さんがルークに届けた花束からここにたどり着いた事。
ルークの知り合いの証言から、ルークは土曜日にここに来た後誰かの車に乗り、それから姿が確認出来ない事。
今日高校へ行き、ルークが乗った車に発信機を付け、元同級生は「渡辺」という人物に頼まれてあたしに接触したという事。

