「……じゃあ何であたしとお茶したの?ニセの窃盗犯まで仕込んで」
「それは……」
村山が言い淀むが、あたしの後ろのセンパイを見て顔を青くしながら答えた。どんな怖い顔してるんだろう。
「頼まれたからっ」
「誰に」
「渡辺にっ」
「……渡辺ね。ああ、そういやアイツ、メガネだったな」
センパイが呟く。じゃあヒロミツが見た、ルークが乗ったのはその渡辺って教師の車?
「何の目的で?」
「……」
そこであたしの携帯が鳴った。確認すると、莉央さんからのメッセージだ。
『対象の車に発信機を付けた。今日はもう戻ろう』
それを潤佳ちゃんとセンパイに見せる。
「こいつが関わってないって事と渡辺が主犯って事が分かれば十分だろ」
「嘘は言ってねえだろうな」とセンパイが村山を睨みつけ確認をすると、コクコクと村山は何度も頷いた。

