宮間探偵事務所事件ファイル 6



5人にページを確認させてから、手帳を電子レンジにいれて30秒ほど温める。


怪訝そうな顔をした5人に、温め終わった手帳を取り出して同じページを見せる。


「ここ何か書いてあったよね」「えっ文字が消えてる!?」「どうなってんの?」などと驚いている5人に説明をする。


「『消えるボールペン』とか『消えるマーカー』とか、ペンの後ろについているラバー部分で擦れば書いた文字が消えるってやつあるだろう?」


説明しながら、文字を再び出すためにもう一度手帳を冷凍庫に入れる。


「あーあるねー。前にさ、それで書いたメモの上にうっかりホットココア入ったマグカップ置いちゃって、文字消えたって悲しい事が……。せっかくメモった家庭科の試験範囲分かんなくなっちゃってさぁ。何で消えたのか分かんなくって、スマホで検索してやっと理由が分かった。あんなんで消えるんだな」


「ココア!?家庭科!?かわいすぎかよ」


タクミの実体験にアツシが腹を抱えて笑う。笑ったポイントは「ココア」と「家庭科」らしいが。


「その現象と同じだ。温度変化で色が変わるインクだからな。そのペンで書いたものは、摩擦――つまり熱で消える。だが、マイナス10度くらいまで冷やせば消えた文字は再び見えるようになる」


「なるほどな」


シュウが頷く。