そうだとしても、何のIDとパスワードなのかが分からなければ意味がない。
一番上の『I』の上の行は1行あいているが、それ以降の『I』の上は2行ずつあいている。まるで、『I』の上に何か書く予定がある、もしくは書いてあるように。
「……」
もしかして、と手帳を持ってキッチンへ行き、ページを開いたまま冷凍庫に手帳を入れる。
タクミたちが何やってんだと近くに寄ってくる。
数分して、もういいかと冷凍庫を開けて手帳を出すと、思った通りIDの上のあいていた行に文字が浮き出ている。
「ナニナニ?」
アツシが肩に覆い被さるようにして手帳を覗き込んでくる。

