食事中の会話で、リーダーらしき男はシュウ、タバコをくわえていた男がアツシ、180センチは身長のある男がナオ、銀髪の男はキョウという名前だという事。俺と同じ歳の現在高校3年生で、学校は俺が通っていたのと同じ学校だという事がわかった。
1年の時、5人は7組。俺は1組でクラスが離れていたため、顔をあわせることは滅多になく、交流もなかったが学年や全校が集まる機会があれば見かけることもあるだろう。見覚えがあると感じたのはそのためらしい。
それから、5人は望んでここに来ている訳ではないという事もなんとなくだがわかった。恐らく渡辺に弱みを握られ、脅されているのだろう。
渡辺が5人にここを任せて帰ったのも、弱みを握り、逆らえないようにしていると取るのが妥当だろう。
考えることを増やしてしまったような気がして、そっとため息を吐いた。

