なるほど、材料はあるが男たちは料理が出来ないらしい。
キッチン周りをざっと見渡し、米を研いで炊飯器にセットする。そして、冷蔵庫を開けて材料を適当に見繕って簡単にできるものを作る。
タクミは側に寄ってきて、おお、と声を上げる。
「……着替えがないんだが、どうにかならないか?」
椅子にふんぞり返っていた、リーダーらしき男に声をかける。
「あーここに来ながら買ってきたやつがある。それやるよ」
「そうか、助かる」
出来上がったものをダイニングテーブルの上に置いていく。
男たちが椅子に座り、テーブルの上の物を腹に収めていく。
「普通にうまい……」
「……人って見掛けによらないんだな」
などという呟きが聞こえた気がするが、黙殺する。

