『手紙』というキーワードを手がかりに手帳を数ページほど繰っていくが、字が汚く罫線に沿って書かれていない上に、思いついた順に文字を書き留めているようで読みづらい事この上ない。
シャワーでも浴びて気分を変えようかと思ったが、着替えがない。
買いに行くなり借りるなり、どっちにしろ男たちに聞いてみるしかないと1階のリビングに行く。
すると、男たちはキッチン周りに集まっている。
「……」
何をしているのかと眺めていると、タバコをくわえている男が棚を漁る手を止めてこちらを見た。
「あ、いいところに来た。お前も食いもんないか探すの手伝ってくれよ」
先ほどタクミは「腹が減ったら下に来い」と言っていたから食料はあるのかと思っていたが。
「何もないのか?」
「あるにはある」
聞き返すと、冷蔵庫を覗き込んでいた高身長の男がボソリと返してくる。
「……生野菜をそのまま食うのか」
ダイニングテーブルに臥せっている銀髪の男が言う。

