宮間探偵事務所事件ファイル 6




「風呂も付いてるしまあ不便はないと思うが、腹減ったり何かあったりしたら下に来い」


それだけ言って戻ろうとする男を引き止める。


「お前たちは渡辺の何だ?」


「……」


「名前は?」


下を向いた男に、答えたくないならいい、と別の質問すると、驚いたように顔を上げた。


「オレのか?」


「他に誰がいる」


変な事を言うヤツだ、と思いながら返す。


「……タクミだ」


「そうか」


それだけ聞くと、案内をしてくれた礼を言って部屋に入る。


ベッドとテーブル、椅子、テレビにユニットバス。ビジネスホテルのような内装だ。