「風呂も付いてるしまあ不便はないと思うが、腹減ったり何かあったりしたら下に来い」
それだけ言って戻ろうとする男を引き止める。
「お前たちは渡辺の何だ?」
「……」
「名前は?」
下を向いた男に、答えたくないならいい、と別の質問すると、驚いたように顔を上げた。
「オレのか?」
「他に誰がいる」
変な事を言うヤツだ、と思いながら返す。
「……タクミだ」
「そうか」
それだけ聞くと、案内をしてくれた礼を言って部屋に入る。
ベッドとテーブル、椅子、テレビにユニットバス。ビジネスホテルのような内装だ。
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