渡辺の後について別荘の中に入ると、リビングには5人の男がいた。どこかで見た気がする顔だ。
「そいつが?」
1人が渡辺に話しかける。
「ああ、宮間だ。探偵業をしていて、『手紙』探しの依頼をした。まあ大丈夫だとは思うが、逃げたりしないよう見張っていてくれ」
あとは頼むぞ、と渡辺は言って別荘から出て行った。
「マジで帰りやがった」
「腐っても教師っつー訳か。まあ1組の担任だしな。しかしクソ忙しい時期にこんなことやるなんてな」
男たちの会話から渡辺は帰ったのだと分かる。受験シーズンのこの時期が忙しいのは分かるが、この5人に任せるとは余程信頼しているのだろうか。今の男たちの会話からはとてもそうは思えないが。
「おい、宮間、だっけか。お前の部屋はこっちだ」
男たちの内の1人が声をかけてきて、2階へ向かう。
それについていくと、1つの部屋に案内される。

