「てめぇ事務所には来るなって言われてただろうが!」
「すみません!でも心配で……」
止めなければ延々と続きそうな先輩の説教に、莉央さんが間に入る。
「怒るのはそれくらいにしてあげて。むしろ来てくれてよかった」
「どういうことだ?」
先輩が訝し気に問うと、莉央さんはあたしを見る。
「これだけ事務所のテーブルに残してどっか行っちゃったんです。昨日今日って仕事にも来てないんです」
ルークの書き置きを先輩に見せる。
「鴉の字だな……どっか行ったって……失踪?」
「そうです。手がかりになりそうな事、何か知りませんか?」

