「……依頼……ここの所員?」
呟くように言った男に、莉央さんが肯定の返事をすると、少し悩んでから男は口を開く。
「……宮間さん、どこ行ったんだ?」
その口からは予想外の言葉が出てきた。
「……え?」
莉央さんもあたしも、学も潤佳ちゃんも驚いて男の顔を見る。
「本当は、ここには来るなって言われてんだけど、日曜に来るって言ってたのに来なくて……連絡もなくて……んなこと今まで一度もなかったから心配で……」
男の言葉にただただ混乱する。
「ちょ、ちょっと待って。とりあえず、中入って」
男にストップをかけて、莉央さんは事務所を開け、中に促す。

