「あの……ルー……じゃなくて宮間鴉って人、知ってますか?」
そう聞くと、女性は目を見開いた。
「宮間くんの知り合いなの……?」
その言葉を聞いて、また顔を見合わせる。
莉央さんが名刺を取り出して女性に渡す。
「私達、宮間鴉が営業する事務所の所員なんです」
「探偵……宮間くんが所長……」
名刺と莉央さんの言葉に女性は驚いたようだ。
「宮間がここに来ませんでしたか?」
莉央さんが聞くと、女性は頷いた。
「土曜日、そのお花を持って来てくれたわ」
ベッドの傍にある花瓶を指す。
「そのあと、どこに行ったかとか知ってますか?」
学が聞く。
「いいえ……。宮間くん、どうかしたの……?」
看病で疲れている女性にこれ以上心労はかけたくない。
言うか迷っていると、女性が口を開いた。

