「大丈夫ですか?」
声をかけると、女性はかすれた声で大丈夫ですと答える。
大丈夫ですかって聞いといてアレだけど、全然大丈夫そうに見えない。
遅れて駆けて来た潤佳ちゃんと学も心配そうな顔で女性を見る。
「お見舞い……ですか?」
あたしが持つ荷物を見て莉央さんが聞くと、女性は頷く。
「何号室ですか?そこまで送りますよ」
とても1人で歩ける様子ではないのでそう言うと、すみませんと言われた。
ある病室に入り、女性は椅子に座らせる。ここに来る途中で学が買った水を渡すと、ゆっくり飲んだ。
「ありがとうございました」
落ち着いたようで、女性は立ち上がって頭を下げた。

