「で、その女の人って誰?」
学が言う。
「さあ?でもルークの知り合いっぽい。普通に喋ってたし」
会話のテンポも顔見知りって感じだったし。何喋ってんのか分かんなかったけど。
「……多分、透姉」
そこで潤佳ちゃんが言った。
「透さん?」
「ん。従姉妹。鴉兄と私の」
潤佳ちゃんは頷くと、事務所の電話を取りどこかにかける。おそらく透さんだろう。
「透姉?……そう。透姉、事務所、来た?……花、なんで?……わかった……ううん、大丈夫。……ん、またね」
電話を切った潤佳ちゃんはソファに戻る。
「花束、ここ来るなら渡してって鴉兄のお母さんに頼まれたみたい。病院、お見舞い用」

