「金曜日泊まった時は特に変なところはなかったし……」
つい口に出た小さな独り言だったが、静まりかえった部屋ではみんなに聞こえていたようだ。
「え?」
「とまっ……!?」
「……!?」
莉央さん、学が目を丸くしてこちらを見る。自分の膝の上のノワールに向けていた潤佳ちゃんの顔がバッと上がる。
「……え?あっ、違っ!家の鍵忘れて!お母さん夜勤でいなくて!友達とか舞ちゃんは都合悪くて!ここしかなかったの!」
想像してるようなことはない!と否定する。上半身裸だったり寝ぼけていたりのルークと密着したとかは忘れろ。それは事故。アクシデント。
3人が何か言いた気な顔をする。そんな顔で見るな。

