宮間探偵事務所事件ファイル 6



その一瞬の内に、何者かの腕が伸びてきて拘束される。


「うわぁ!?えっ何!?放せっ」


叫びながら腕から逃れようと暴れていると、耳元でルークの声がした。


「瑠稀か?」


「へ?ルーク?」


もがくのを止め、聞き返す。


すると、拘束が解け、部屋が明るくなる。


「すまない。大丈夫か?」


明るさに目を慣らしてから声の主を見る。


「びっくりしただけだから大丈夫。それより……」