その一瞬の内に、何者かの腕が伸びてきて拘束される。 「うわぁ!?えっ何!?放せっ」 叫びながら腕から逃れようと暴れていると、耳元でルークの声がした。 「瑠稀か?」 「へ?ルーク?」 もがくのを止め、聞き返す。 すると、拘束が解け、部屋が明るくなる。 「すまない。大丈夫か?」 明るさに目を慣らしてから声の主を見る。 「びっくりしただけだから大丈夫。それより……」