すみませんとペコリと頭を下げて、本屋へ向かう。
と、後ろから「待って!」という声が聞こえた。
あたしか?と周りを見てそれっぽい人がいないことを確認してから振り向くと、先ほど目が合った男の人だ。
その人はこちらに寄ってくる。なんで声かけられたんだろう。
「キミ、宮間の彼女だよね?」
「?……あ、元クラスメイト(多分)だ」
先日、事務所が入っているビルの前で会ったルークの知り合いだ。
その際、会話の流れからあたしが彼女だとルークがはっきり肯定したので、元クラスメイト(多分)はそれを信じている。
この間は制服だったが、今日は私服であることと、顔をよく覚えていなかったために忘れていた。

