「……あたしだけ蚊帳の外って感じ」
一通り話を聞いて一言呟く。
「そんな事ないよ。瑠稀ちゃんがルークに発信機を渡してあの会話をしなかったらもっと時間がかかったかもしれなかったし。大活躍だよ」
「オレもそこまで詳しく聞いてなかったよ」
学も遠い目をする。
「だけどさぁ……その作戦くらい教えてくれたっていいのに……」
「瑠稀はイクヤの説得で頭が一杯だっただろう」
ソファーの背に頭を預けて天井を睨んで口を尖らせるとあたしの正面に座っていたルークが空のマグカップを持って立ち上がりながら言う。
「でも!」
顔を正面に向け反論しようとすると、珍しい笑顔が見えた。
「助かった。ありがとう」
それを見た莉央さん、学、潤佳ちゃんもあたしと同じく狐につままれたような顔でルークを見つめる。
「「「「……」」」」
ルークの笑顔見たのっていつかの依頼で見た営業スマイル以来な気がする……。
惚けているあたしたちに気づいているのかいないのか、ルークはそのままキッチンに行ってしまった。

