ルークが鍵を出して開けようとすると、開いてると呟いた。
それに莉央さんが反応して潤佳ちゃんとあたしを背後に庇い、ルークがそっとドアを開ける。
「I was tired of waiting!(待ちくたびれた!!)」
ドアの隙間から聞き覚えのある声が飛び出してくる。ここに泊まった時、ルークと喋ってた人の声だ。
その声を聞くなりルークは呆れたようにため息を吐いて中に入る。
「透、どうやって入った?」
「おじいさまに頼んで鍵を借りたの。あとで返しておいて」
『おじいさま』って誰?と潤佳ちゃんに訊くと、実の祖父でこのビルのオーナーという回答が返ってきた。
ソファでふんぞり返っている女性がシャツの胸ポケットから鍵を出してルークに放り投げる。
「何の用だ」
鍵を受け取ってルークが訊ねる。
「何よ。頼まれてた弁護士の連絡先持ってきたのに」
「メールで十分だろう」
「弁護士?」
学が首を傾げる。

