宮間探偵事務所事件ファイル 6



ルークの過去にまつわる謎が解けて莉央さんの笑いも落ち着いたところでバーから事務所のビルに戻ると、ビルの入り口に村山が立っていた。


村山はこちらに近寄ってくると、バッと頭を下げた。


「悪かった」


「いい。事情があったのだろう」


「……深沢が試験でカンニングしたところを渡辺に見られて、それをネタに強請られていた。……いや、こちらの理由は宮間たちには関係ないからな。すまなかった」


村山は再び頭を下げる。


「彼女にも悪い事したな」


こっちを向いて村山が謝罪する。


「え、いや、ルークがいいならもういいよ」


そう言ったのに村山は今までの態度が何だったんだ気持ち悪いと思ってしまうくらい謝って帰って行った。


そしてなぜかニヤニヤしている学と莉央さん、じっとあたしを見つめる潤佳ちゃん達に何?と言いながら事務所がある10階まで戻る。