センパイが舌打ちをしてタブレットをあたしに突き出すので思わず受け取る。
「え、あたし?」
「バックアップは?」
渡辺の問いにクソと悪態を吐いてセンパイがUSBメモリーをあたしのブレザーのポケットに入れる。
「来い」
渡辺があたしを見たので恐る恐る近づき、タブレットとUSBメモリーを手渡し、元の位置に戻ろうと背を向ける。
すると、待てと声を掛けられ、肩を掴まれ後ろに引き摺られて首筋に何か冷たい固い物が当てられる。
「クソ野郎っ!」
「嘘でしょ!?」
「何のつもりだ」
同時にその場にいる人たちから緊張が伝わってくる。
……という事はやっぱ当てられてるのって刃物……?

